プロフィール
鈴木 奈津美
(すずき なつみ)さん
介護福祉士(かいごふくしし)
かいごを必要としている人のお手伝いや健康管理などをします。かいごを受ける人の家族に、かいごに関するアドバイスも行います。
どうして介護福祉士になろうと思ったの?
介護福祉士になろうと
思ったきっかけ
元々は、看護師(かんごし)になって、医療(いりょう)のお手伝いをしようと思っていました。しかし、生活のお手伝いをより身近で深くやりたいと思い、かいごのお仕事をするようになりました。
例えば、看護師であれば、けがや病気をした方が治るまでの期間お手伝いをしますが、介護福祉士の場合は、一時的ではなくその方の生活に密着(みっちゃく)して長い期間お手伝いをします。
私は、高れい者の方のご自宅に訪問(ほうもん)をしてかいごをしているため、そうじや買い物のお手伝いなど、いろいろなお手伝いを通して、高れい者の方の生活に密着(みっちゃく)しています。
かいごのお仕事では、高れい者の方と長いお付き合いをすることができます。
介護福祉士の仕事にはどんなやりがいがあるの?
仕事で感じるやりがい
出会ったときは寝たきりの生活だった方が、トイレに行けるようになったり、「体が痛いから家事などはすべて任せたい」とおっしゃっていた方が、少しずつご自身でも家事ができるようになったりするのを見ると、お手伝いをしてきてよかった!とやりがいを感じます。
もちろん、なかには良くなる人ばかりでなくどんどん動けなくなってしまう方もいます。
そういう方でも、最期(さいご)のときまでご自宅で過ごすことを希望され、その希望を実現できたときは、全力でお手伝いをしてきたかいがあったなと思います。
お手伝いをしていくことで、高れい者の方のできることをどんどん増やしたいですね。
仕事で感動したり、うれしくなる瞬間を教えて!
仕事でうれしくなる瞬間
以前に、デイサービス(高れい者の方が日帰りで通い、かいごを受けるしせつ)で働いていたときのこと。
通い始めたころは、「行きたくない…」と言っていた高れい者の方が、だんだんとデイサービスに慣れてきて、ご自宅にむかえにいくと笑顔で待っていてくれたり、「次、会えるのはいつなの?」と楽しみにしてくれたりと、私と会うことを楽しみにされるようになりました。表情などが変化していく瞬間を見ると、とてもうれしくなります。
高れいの方からの笑顔で私たちも元気をもらっています。
これからどんなことに挑戦していきたいと思っているの?
これから挑戦
していきたいこと
私は、訪問介護の仕事をしているので、「自分の家で生活したい」という希望を持つ高れい者の方や、「(高れい者の方を)ご自宅に最期(さいご)までいさせてあげたい」と思うご家族の方々の想いをなるべく守っていきたいと思っています。
そのためには、生活のお手伝いだけではなく、うれしいことやつらいことも共有しながら、高れい者の方が心地よく生活ができる環境(かんきょう)づくりが大切です。
これからも、高れい者の生活や想いを支えることを大切に、より良い環境づくりに挑戦していきたいです。
鈴木さんは、かいごの仕事で高れい者の方の気持ちを大事にしているね。私もそんなふうに人の気持ちを大事にできるようになりたいな。
かいごに関わる専門家に
インタビュー